創業の精神とは?会社は、何に「否」を唱えて始まったのか
多くの会社には、始まった日に「これはおかしい」と思った何かがある。
ひとことで言うと

創業の
くわしく
似た言葉と並べると、違いが見えてきます。
- 創業の精神:会社が始まったときの原点の思い
- 経営理念:いまの経営で、判断の基準にする考え方
- 社是:会社として守る方針を、短く言い切ったもの
私は、企業の哲学を読み解くとき、言葉そのものより「何に対するアンチテーゼか」を見ます。つまり、その会社が何を「おかしい」と思い、何を変えたかったのか。創業の精神は、その答えがいちばん濃く残っている場所です。
よくある失敗
- 創業者の言葉を唱えるだけで、その意味を伝えない
- 事業承継のとき、原点を話す機会がないまま代が替わる
- 時代に合わせて、事業だけでなく原点まで変えてしまう
例
ユニクロの「服の民主化」は、服がその人の位を決めてしまう世の中への、ひとつの「否」と読むことができます。この「否」が根にあると見れば、誰もが手に取れる良い服という事業の形も、一本の筋で読めます。
中小企業ではどう使う?
- 始めた年に「これはおかしい」と思っていたことを書く
- それを、いまの言葉で言い直す
- 新しい社員に、社長自身の口から話す
二代目・三代目の経営者は、先代や古くからいる社員に「なぜ始めたのか」を聞くところから始めてください。
4つの要素とのつながり
創業の精神は哲学の源です。戦略はその思いを実現する道を選び、組織の一人ひとりが受け継ぎ、コミュニケーションが物語として社会に伝えます。
最後に
事業の形は、時代に合わせて変えてかまいません。けれど、始めた日に何を変えたかったのかまで手放した会社は、どこにでもある会社になってしまいます。原点を、社長が自分の口で社員に語り続けられるか。私が経営者に問いたいのは、そこです。創業の精神を受け継ぐことが、戦わないブランディングの根っこです。
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