存在意義とは?一度決めたら終わりの答えではない
「この会社は、何のためにあるのか」。この問いに毎年答え直せる会社は、ぶれにくい。
ひとことで言うと

存在意義とは、
くわしく
存在意義は、英語では「パーパス」と言われ、ほぼ同じ意味で使われます。私の講義では、存在意義を、ミッション・ビジョン・パーパスをまとめた根っこの言葉として扱っています。
- ミッション:どんな世の中をつくりたいか
- ビジョン:どんな会社でありたいか
- パーパス:何のために在るのか(存在意義そのもの)
大切なのは、存在意義は一度決めたら終わりではないということです。お客様も市場も変わります。自分たちの存在意義を更新し続けることが、会社を長く生かします。
よくある失敗
- 立派な言葉を作って、額に飾って終わる
- 売上の目標を、存在意義と取りちがえる
- 創業のときに決めたまま、一度も問い直さない
例
町の印刷会社が、自社を「印刷物をつくる会社」と考えていたとします。紙の仕事が減ると、存在意義そのものが揺らぎます。ところが「地域の会社の思いを、伝わる形にする会社」と問い直すと、印刷以外の仕事も同じ根から生まれてきます。(ここでは、わかりやすくするための仮の例です)
中小企業ではどう使う?
年に一度、決算のあとに次の3つを書き直してみてください。
- お客様は、うちの何にお金を払っているか(商品ではなく、得ている結果)
- 社員は、うちで働いて何を得ているか
- 10年後も、その答えは変わらないか
答えが去年と変わったなら、それは会社が進化した証です。
4つの要素とのつながり
存在意義は哲学の根っこです。戦略はそれを実現する道を選び、組織は日々の判断でそれを形にし、コミュニケーションが社会に伝えます。
最後に
決算の数字は、毎年見直します。私は、存在意義も同じだと思います。市場もお客様も変わる以上、一度決めた答えは古くなっていくからです。何のために在るのかを問い直し続ける会社は、他社と同じ土俵に立つ必要がありません。戦わないブランディングは、その問いを持ち続けることから始まります。
関連する言葉
パーパス/ミッション/ビジョン/経営理念