ブランド構築とは?ロゴやサイトの前に、経営・マーケ・コミュニケーションの3つの層で考える
この記事の結論
ブランド構築とは、ロゴやサイトをつくることではありません。経営・マーケティング・コミュニケーションの3つの層を、そろえることです。多くの会社は、3つ目の層(パッケージ、サイト、ロゴ)だけをやって、「ブランディングは儲からない」と感じています。私は、ブランディングとは経営の全てであり、その活動であると考えています。成果が出ないのは、ブランディングが効かないのではなく、一部しかやっていないからです。
「ブランド構築をしたのに、成果が出ない」
そう悩む経営者の方に向けて、私がYouTubeでも話してきた、3つの層の見方を書きます。
1. ブランド構築が「一部だけ」になりやすい理由
ブランディングを頼まれると、まず形になるものから始まります。パッケージ、ウェブサイト、ロゴマーク。形になるので、やった実感があります。
けれど私は、それはブランディングのごく一部だと考えています。
昔、海外のブランドのロゴを付けると、品質に関係なく売れた時代がありました。その名残で、ロゴを整えることがブランディングだ、という見方が今も残っています。これは私の見方ですが、ロゴはブランドの根幹ではありません。ロゴは、お客様の頭の中にある評判や印象を、思い出すための引き金です。引き金を磨いても、思い出される中身が空っぽなら、売上にはつながりません。
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経営者・ブランド管理者向けThe Art of Branding 無料説明会次回勉強会のテーマ 「ブランディングに必須のアート思考とは」無料で申し込む2. ブランド構築の3つの層

私は、ブランディングを3つの層で考えます。それぞれ、やることが違います。
経営戦略のブランディング
やること:人、経営理念、積み上げてきたノウハウを、きちんと経営する
問い:働く人は、優秀で、努力しているか。理念は、現場で動いているか
マーケティング戦略のブランディング
やること:戦略を磨き、やればやるほど勝てる状態をつくる
問い:選ばれる理由は、競争の前から決まっているか
コミュニケーション戦略のブランディング
やること:サイト、パッケージ、ロゴなど、お客様との接点をつくる
問い:お客様に、どんな気持ちを抱いてほしいか
多くの会社がやっているのは、3つ目です。けれど、デザインが生きるのは、その前の2つの層が勝てる状態にあるときです。マーケティングの力がないところに、きれいなデザインだけを置いても、選ばれる理由は生まれません。
3. 3つの層は、一貫していなければならない
3つの層で大切なのは、一貫性です。
経営理念では良いことを言っているのに、デザインが雑だと、お客様は違和感を持ちます。逆に、デザインは立派なのに、考え方がおかしいと、本当にこの商品を買ってよいのかと不安になります。
接客が雑な社員がいる。営業が、商品の説明も、会社の理念も分かっていない。そうなると、会社の商品やブランドが、一度に尊敬されなくなります。人が関わるすべての場面に、ブランドは関わっているからです。
だから私は、経営戦略とブランド戦略は、表裏一体だと考えています。会社は、人でできています。人事も、物流も、営業も、商品も、すべてがブランドにつながっています。
4. ブランド構築を、4つの要素で読む
私は、ブランディングとは経営の全てであり、その活動であると考えています。3つの層は、4つの要素とつながっています。
- 哲学: 何のために存在するのか。経営戦略の層の土台です
- 組織: 同じ方向を向いて、実現できるか。人と理念を、現場で動かす層です
- 戦略: どうすれば、戦わずに選ばれるか。マーケティング戦略の層が、この問いに答えます
- コミュニケーション: お客様に、どんな気持ちを抱いてほしいか。コミュニケーション戦略の層です
4つは、つながりあって動きます。形をつくる経験が、理念の言葉を磨き直すこともあります。
戦わないブランディングの定義は、こちらの記事に書いています。ここで言うブランドの構築は、経営資源の最大化から始まります。形からではありません。
ブランドを、シェフとキッチンで説明することもあります。シェフは、他社と違ったことを「行う」こと。キッチンは、他社と違ったものを「持つ」こと。3つの層のうち、経営戦略の層が、キッチンをつくります。
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自社のブランド構築が、一部だけになっていないか

ロゴもサイトも、これからの会社でも、順番は同じです。
- 自社のブランディングの活動を、書き出す。 直近の1年でやったことを、すべてです
- それを、3つの層に分ける。 どの層に、活動が偏っていますか
- 空いている層を、一つ決める。 多くの場合、経営戦略の層(人・理念)が空いています
- 3つの層の言葉が、そろっているか確かめる。 理念、売り方、見た目が、同じことを言っているか
ブランド構築の出来は、3つの層を、同じ言葉で説明できるかで測れます。
▶ 関連記事:ブランディングの手法と手順|ブランド価値をつくる進め方
地域の中小企業のブランディングについては、ブランディング会社のページで、考え方と進め方をまとめています。
よくある質問
Q. ブランド構築とは、何をすることですか?
ロゴやサイトをつくることではなく、経営・マーケティング・コミュニケーションの3つの層をそろえることだと、私は考えます。
Q. ブランディングをしても、儲からないのはなぜですか?
一部の層だけをやっている場合が多いと、私は見ています。形だけ整えても、経営やマーケティングの層が弱いと、成果に結びつきません。
Q. 3つの層は、どれから始めればよいですか?
前の層ほど土台になります。ただ、空いている層から始めるのが現実的です。まず、直近の活動を3つに分けてみてください。
この記事は、私が一般公開のYouTubeで話した内容を、読み物にしたものです。
出典:安田旬佑 YouTube「【結果が出てない方へ】ブランディングで収益を上げるためにやるべきこと」(2025年1月29日)
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株式会社オムニモスーク 代表 安田旬佑