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社員が辞めない会社の3つの条件|インナーブランディング

この記事の結論
社員が辞めない会社には、3つの共通点があります。①会社が夢を語り、社員の夢も聞いている ②社員が主役で、自分で決めて動ける ③理念や哲学が、行動の基準になっている。この3つを育てる取り組みが、インナーブランディングです。

「せっかく育てた社員が、辞めてしまう」

中小企業の経営者にとって、これほどつらいことはありません。採用にもお金と時間がかかります。そして、人が辞めるたびに、残った社員の負担が増えていきます。

実は、私自身も、社員に去られた経験がたくさんあります。ニューヨークで会社を経営していたときには、社員が全員辞めてしまったこともありました。だから偉そうなことは言えません。ただ、その反省とブランディングの仕事を通じて、見えてきたことがあります。

この記事では、社員が辞めない会社に共通する3つの条件をお話しします。


1. 社員が辞めない会社は「明るい」

社員が辞めない会社は「明るい」|会社にいるのが楽しい、雰囲気が良く、気軽に話せる、上司とも同僚とも話せる

社員が辞めない会社を一言で表すと、明るい会社です。

  • 仕事は大変でも、会社にいるのが楽しい
  • 雰囲気が良く、気軽に話せる
  • 上司とも、同僚とも、コミュニケーションがとれている

社員が辞める理由として、仕事のきつさよりも人間関係がよく挙げられます。特に、上司との関係がうまくいかないと、会社にいるのがつらくなります。

逆に、勤続20年を超えるベテラン社員がたくさんいる会社もあります。何が違うのでしょうか。

2. スターバックスとディズニーに共通すること

スターバックスとディズニーに共通すること|「ここで働いている自分が好き」と思える場がある。

スターバックスの店員さんも、ディズニーのキャストの方も、生き生きと働いているように見えますよね。

それは、会社が「ここで働いている自分が好き」と思える場をつくっているからだと、私は考えています。

もちろん、大企業と同じことをする必要はありません。中小企業だからこそできることがあります。それが、次の3つです。

3. 条件①:会社が夢を語り、社員の夢も聞く

社員の夢は、大きくなくていい|家を買いたい、結婚したい、穏やかに暮らしたい

1つ目は、会社が夢を語ることです。

「こんな会社をつくろう」「こんな会社になろう」という会社の夢。それだけでなく、社員一人ひとりの夢も、話せる場をつくることが大切です。

社員の夢は、大きなものでなくてかまいません。

  • 家を買いたい
  • 結婚したい
  • 穏やかに暮らしたい

こうした夢を、普段から話し合えること。そして、会社の夢と社員の夢が重なるように、会社が仕組みで応えること。例えば私の会社では、社員が将来お金のことで苦しまないよう、退職金の目標を決めています。会社の夢と、社員の人生の夢を、重ねるための取り組みです。

夢を語れる関係は、会議室だけではつくれません。一緒にご飯を食べる、飲みに行く、雑談をする。そうした普段の関係づくりが、土台になります。

4. 条件②:社員が主役で、自分で決めて動ける

条件②:社員が主役|自分で決めて、自分で動く。それを会社が応援する。

2つ目は、社員が主役であることです。

社員は、自分の人生の主人公です。仕事はその人生の一部です。だから、会社は社員を「使う」のではなく、社員が自分で決めて、自分で動けるように応援する立場であるべきです。

自分で決めたことだから、一生懸命になれる。結果が良いときもあれば、良くないときもあります。それでも、自分で決めて動いた経験が、人を成長させます。

これは、中小企業の特権かもしれません。一人ひとりの力を最大限に発揮しないと、会社は伸びないからです。

5. 条件③:理念や哲学が、行動の基準になっている

条件③:理念が行動の基準|判断の基準があるから、自信を持って挑戦できる。

3つ目は、理念や哲学を、行動の基準にすることです。

新しいことに挑戦するとき、マニュアルには答えが書いてありません。そんなとき、社員が「うちの会社なら、どう判断するか」を考えられる基準が、理念や哲学です。

判断の基準があるから、社員は自信を持って挑戦できます。逆に、基準がないと、社員は上司の顔色をうかがうしかなくなり、自分で決められなくなります。

6. 3つをまとめると「インナーブランディング」

社員が辞めない会社の3つの条件|会社が夢を語り、社員の夢も聞く、社員が主役で、自分で決めて動ける、理念や哲学が、行動の基準になる

ここまでの3つ、

  1. 会社が夢を語り、社員の夢も聞く
  2. 社員が主役で、自分で決めて動ける
  3. 理念や哲学が、行動の基準になっている

を育てていく取り組みを、インナーブランディングと言います。

インナーブランディングとは、社内に向けたブランディングのことです。お客様に「この会社が好き」と思ってもらう前に、まず社員に「この会社が好き」と思ってもらう。社員の成長が、そのまま会社の成長につながります。

7. ブランディングの4つの要素とのつながり

ブランディングの4つの要素(すべて双方向)|哲学・戦略・組織・コミュニケーションは、すべて双方向につながっている

インナーブランディングは、ブランディングの4つの要素(哲学・戦略・組織・コミュニケーション)のうち、組織が主役です。

  • 組織が強くなると、社員の応対や接客そのものが、お客様へのコミュニケーションになる
  • 社員が生き生きしている会社は、採用でも選ばれやすくなる(戦略)
  • そして、組織を一つにまとめる軸が哲学である

一方で、社員の声や現場の工夫が、会社の哲学や戦略を磨き直すこともあります。4つは、すべて双方向につながっています。


今日からできる、3つの問い

今日からできる3つの問い|最近、社員の夢を聞いたか、社員が自分で決められる仕事はあるか、迷ったときの判断基準はあるか
  1. 最近、社員の「夢」を聞いたことはありますか?
  2. 社員が自分で決めて動ける仕事は、どれくらいありますか?
  3. 社員が迷ったとき、判断の基準になる言葉はありますか?

よくある質問

Q. 社員が辞める一番の理由は何ですか?

仕事の大変さよりも、人間関係、特に上司との関係が挙げられることが多いです。会社としてコミュニケーションをとりやすい環境をつくることが大切です。

Q. インナーブランディングとは何ですか?

社内に向けたブランディングのことです。社員が会社の理念に共感し、自分ごととして動けるようにする取り組み全体を指します。

Q. 中小企業でもインナーブランディングはできますか?

できます。むしろ、社長と社員の距離が近い中小企業のほうが取り組みやすいと言えます。まずは、社員の夢を聞くことから始めてみてください。


この記事の内容は、YouTubeでもお話ししています。
▶ 関連:社員がやめない会社の3つの条件(YouTube) https://www.youtube.com/watch?v=gscMiegvqkE
▶ 関連:企業理念が浸透する会社と、浸透しない会社の違い https://www.omnimosouq.jp/philosophy-penetration/

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