五事七計とは?孫子が「戦う前」に確かめた12の物差し
孫子は、戦い方より先に、戦う前の比べ方を説いた。
ひとことで言うと

五事七計とは、
くわしく
五事は、国や組織の力を見る5つの土台です。経営に置きかえると、次のようになります。
- 道:組織の志。経営では理念・哲学
- 天:時の流れ。経営では時代や市場の変化
- 地:場所の利。経営では自社が立つ市場と立ち位置
- 将:指揮する人の力量。経営では経営者と幹部
- 法:決まりと仕組み。経営では組織の仕組みやルール
七計は、この土台をもとに、自分と相手のどちらが勝っているかを比べる7つの問いです。
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- どちらのトップが、道を得ているか
- どちらの将が、有能か
- どちらが、天と地の利を得ているか
- どちらが、法令をよく守っているか
- どちらの軍が、強いか
- どちらの兵が、よく鍛えられているか
- どちらの賞罰が、公正か
孫子は、戦わずに相手を従わせることを最上としました。五事七計は、勝つための作戦表というより、戦う前に負けない足場をつくるための物差しです。
よくある失敗
- 七計を、相手を打ち負かす作戦として読む
- 天と地(時流と場所)ばかり見て、自社の道と将を見ない
- 自社に甘く、相手に厳しく点数をつける
例
新しい地域に店を出す前に、七つの問いで自社と地元の店を比べたとします。天と地(人の流れや場所)は相手が上でも、道(何のためにやるか)と将(任せる店長の力)で勝てると分かれば、戦い方ではなく、足場の固め方が見えてきます。(ここでは、わかりやすくするための仮の例です)
中小企業ではどう使う?
年に一度、七つの問いに、自社と主な競合をそれぞれ〇△×で書いてみてください。×が多い所は、戦う前に固めるべき足場です。
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4つの要素とのつながり
五事七計は、4つの要素の点検表として使えます。道は哲学、天と地は戦略、将と法は組織です。比べた結果を社員に同じ言葉で伝えるのがコミュニケーションです。
最後に
孫子の兵法をもとに、私は戦わないブランディングを体系化しました。五事七計で大切にしているのは、相手を倒す道具にしないことです。戦う前に、負けない足場を固めるために使う。自社の道と将と法を毎年厳しく点検する積み重ねが、争わずに選ばれる会社をつくります。
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