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ブランド戦略とは?戦わずに選ばれるための、中小企業の立て方

この記事の結論
ブランド戦略とは、お客様に、戦わずに選ばれるための道筋を決めることです。私は、ブランディングの4つの要素のうち、戦略の問いを「どうすれば、戦わずに選ばれるか?」と置いています。価格や数で戦う道を選ぶ前に、自社が立てる土俵と、他社が模倣できない独自性を決める。それが、中小企業のブランド戦略です。

「ブランド戦略を立てたい」

そう考える経営者は、多いと思います。でも、ブランド戦略とは、何を決めることなのか。ここでは、私の考え方で整理します。


1. ブランド戦略とは

戦略の問い:どうすれば、戦わずに選ばれるか

私は、ブランディングとは経営の全てであり、その活動であると考えています。ブランドは、お客様の頭と心の中にある「感情をともなった印象」で、その印象を、哲学・戦略・組織・コミュニケーションの4つで育てていく。

このうち戦略の問いが、「どうすれば、戦わずに選ばれるか?」です。ブランド戦略、事業戦略、マーケティング戦略、価格戦略、財務戦略、人事戦略など、「〇〇戦略」と呼べるものは、すべてここに入ります。

▶ 関連記事:強いブランドの作り方|哲学・戦略・組織・伝え方の掛け算

2. 戦略がないと、何が起きるか

4つの要素は、すべてが双方向につながっています。戦略がないと、ほかの3つにも影響が出ます。

哲学
起こること:戯言になる

組織
起こること:まとまらず、弱くなる

コミュニケーション
起こること:埋もれる

どれだけ良い理念があっても、どの土俵で選ばれるかが決まっていなければ、言葉は言葉のままで終わります。

3. ブランド戦略の立て方:3つの問い

ブランド戦略を立てる3つの問い
  1. 自社は、どの土俵で選ばれたいのか。 価格の土俵か、別の土俵か。他社と同じ土俵で戦うか、戦わずに選ばれる場所を決めるか
  2. 他社が模倣できない、自社の独自性は何か。 ヒト・モノ・カネ・情報・顧客という自社の経営資源の中に、あるはずです
  3. その独自性は、お客様のベネフィット(お客様にとっての良さ)になっているか。 自社が得意でも、お客様に届かなければ、選ばれる理由になりません

私の言う「戦わないブランディング」は、「ヒト・モノ・カネ・情報・顧客という自社の経営資源の最大化を図り、他社が模倣できない、顧客のベネフィットとなる独自性(自社の優位性)を磨くことで、突出したブランドを構築することである。それは持続的に企業に利益をもたらす源泉でなければならない。」です。ブランド戦略は、この定義の「磨く」を、決めていく作業だと考えています。

▶ 関連記事:売上で悩んでいる企業こそ必要な“戦わないブランディング”とは

4. 戦略を、ほかの3つにつなぐ

戦略と、哲学・組織・コミュニケーションは双方向につながる

戦略は、1つだけで完結しません。

  • 哲学とつなぐ: 何のために存在するのかが決まっているから、どの土俵で選ばれたいかが決まる
  • 組織とつなぐ: 決めた土俵で、社内も、取引先や協力会社も、同じ方向を向いて実現できるか
  • コミュニケーションとつなぐ: 決めた土俵が、お客様にふれる場所で伝わっているか

戦略が決まると、ほかの3つの要素の「何を、どう伝えるか」が、決まりやすくなります。逆に、組織やコミュニケーションの現場から見えてきたことが、戦略を磨き直します。


自社で、今日できること

次の3行を、紙に書き出してみてください。完璧でなくて構いません。

自社は、どの土俵で選ばれたいか
自社の答え(一言で):

他社が模倣できない独自性は何か
自社の答え(一言で):

それは、お客様のベネフィットになっているか
自社の答え(一言で):

空白のところが、ブランド戦略で、最初に決めるところです。

福岡の中小企業のブランディングについては、福岡のブランディング会社のページで、考え方と進め方をまとめています。


よくある質問

Q. ブランド戦略と、マーケティング戦略は違いますか?

どちらも、私の4つの要素では「戦略」に入ります。「〇〇戦略」と呼べるものは、すべて戦略の要素です。大事なのは、呼び方より、どの土俵で選ばれたいかが決まっているかどうかです。

Q. 中小企業でも、ブランド戦略は必要ですか?

規模は関係ありません。むしろ、規模が小さいほど、同じ土俵で戦うことは難しくなります。だからこそ、どの土俵で選ばれるかを決めることが、経営そのものになります。

Q. 戦略は、一度決めたら終わりですか?

いいえ。4つの要素は双方向につながっているので、組織やコミュニケーションの現場から見えてきたことが、戦略を磨き直します。


この記事は、ブランディングの専門家・安田旬佑の考え方をもとにしています。

株式会社オムニモスーク 代表 安田旬佑