ブランド戦略の役割
あなたの部下や上司は、ブランド戦略をどのように捉えているでしょうか。- ブランド戦略は大手や高級ブランドにしかできないことで、自分たちにブランドは関係しない。
- いい商品を作りさえすれば、ブランド戦略などは必要ない。
- ブランド戦略はマーケティングのことであり、多額の予算が必要である。
「マーケティングの技術はブランド構築の技術そのものである。もし、あなたが提供しているものがブランドでなければ、それはコモディティにしかすぎない。そしてコモディティの世界では価格こそがすべてであり、低コストの生産者が唯一の勝者となる」 フィリップ・コトラーつまりブランド戦略はマーケティングの上位概念ということがご理解いただけるのではないでしょうか。ブランド戦略はブランドを強化するための企てのことであり、それ以上でもそれ以下でも有りません。ブランドを活かしどのように戦場で戦い、生き残っていくか、それこそが企てであり、ブランド戦略となります。 そのためブランド戦略とはまさに差別化戦略のことであり、ブランドプロポジションを強化し競合他社がシェアを持っていないマーケットでどのように消費者のマインドシェアを奪うかを企てることそのものと言えます。 変な日本語になるかも知れませんが、「ブランドの差別化を企て(ブランド戦略)、実現させる(ブランディング)」。回りくどい表現になりましたが、ブランド戦略はそのような意味合いとなり、ライバル企業の中に埋もれないための戦略と言えます。つまり、ブランド戦略が確立して戦略が実現すると、あなたの商品・サービスが際立ってターゲットに見つけてもらいやすくなるという利点が生まれます。
ブランド戦略の狙いと効果
ここまで読み進めていただけると、ブランド戦略が何かはご理解いただけたのではないでしょうか。今からは、ブランド戦略の狙いとその効果を解説していきたいと思います。ブランド戦略の狙いとは、つまり、ブランドで何を実現したいかということです。ブランド戦略の狙いといっても、一般的に明確な目的がわからない方がほとんどでしょう。そのため社内において、なかなかチームを引っ張って行けないというのが現状がよくあるお話です。 ブランド戦略を語るには、その狙いと効果を理解しなければならないことは言うまでもありません。ブランドには、それがそれであると認知させ、識別させるという機能を持っています。その機能があるからこそ、以下に続く狙いを企業は持つことができるのです。
- 認知度の向上と販売力強化
- 価格交渉力
- ファン化とリピート化
- 広告宣伝コストの削減
- 事業拡大の機会創出
- パートナー企業創出
- 仕入れコストの削減
- 人材採用力の向上
- 従業員のファン化
- 資金調達力の向上
認知度の向上と販売力強化

価格交渉力

ファン化とリピート化

広告宣伝コストの削減

事業拡大の機会創出

パートナー企業創出

仕入れコストの削減

人材採用力の向上

従業員のファン化

資金調達力の向上

ブランド戦略とバリューチェーン
ブランド戦略についてご紹介してきましたが、ビジネスを行っていく中で、ブランドがバリューチェーンの各段階に影響を与えているとお伝えいたしました。- 認知度の向上と販売力強化
- 価格交渉力
- ファン化とリピート化
- 広告宣伝コストの削減
- 事業拡大の機会創出
- パートナー企業創出
- 仕入れコストの削減
- 人材採用力の向上
- 従業員のファン化
- 資金調達力の向上