リブランディングとは?名前や見た目を変える前に、4つの要素を見る
この記事の結論
リブランディングとは、すでにあるブランドを見直し、つくり直すことです。ただし、名前やロゴを変えることが目的ではありません。 ブランドは、お客様の頭と心の中にある「感情をともなった印象」です。その印象を育てる哲学・戦略・組織・コミュニケーションの4つの要素のうち、どこが止まっているのかを先に見る。それが、中小企業のリブランディングの出発点です。
「ロゴを変えたい」「社名を変えたい」
リブランディングを考えるとき、多くの経営者は、まず見た目の話から入ります。でも、私は、見た目を変える前に、見ておくことがあると考えています。
リブランディングとは
リブランディングとは、すでにあるブランドを見直し、つくり直すことです。
私は、ブランディングとは経営の全てであり、その活動であると考えています。ブランドは、お客様の頭と心の中にある「感情をともなった印象」で、その印象を、哲学・戦略・組織・コミュニケーションの4つで育てていく。ですから、リブランディングも、ロゴや名前の入れかえだけではなく、経営の見直しです。
▶ 関連記事:ブランドとは?ロゴではなく、お客様の心の中にある印象のこと
先に見る:4つの要素のどこが止まっているか

4つの要素は、すべてが双方向につながっています。1つが止まると、ほかの3つにも影響が出ます。リブランディングを考えたら、次の問いに、1つずつ答えてみてください。
哲学
問い:何のために存在するのか?
止まっているときのサイン:理念はあるが、社員が自分の言葉で言えない
戦略
問い:どうすれば、戦わずに選ばれるか?
止まっているときのサイン:価格や数で比べられる場所で、戦っている
組織
問い:同じ方向を向いて、実現できるか?
止まっているときのサイン:社内・取引先に、自社の考え方が伝わっていない
コミュニケーション
問い:お客様に、どんな気持ちを抱いてほしいか?
止まっているときのサイン:名刺・Web・看板で、印象がそろっていない
止まっている要素が分かれば、直すところが分かります。 たとえば、哲学が止まっているのに、名前やロゴだけを変えても、中身は変わりません。逆に、コミュニケーションだけが止まっているなら、見た目の見直しが、ちょうど効きます。
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リブランディングの進め方:3つの段階

- 現状を、4つの要素で見る。 上の表を、紙に書き出す。どこが止まっているかを、社長ひとりではなく、社員とも一緒に確かめる
- 変える要素と、変えない要素を分ける。 すべてを変える必要はありません。残したい価値と、直す部分を、先に決めておく
- 変える順番を決める。 4つは双方向につながっているので、止まっている要素を見つけてから、順番を決めます。哲学が止まったままだと、戦略・組織・コミュニケーションは破綻する、と私は考えます
見た目や名前は、この最後に決めます。先に決めるのは、何を残し、何を変えるのかです。
リブランディングのタイミングを考える
次のようなとき、リブランディングを考える機会です。
- 事業の内容や、お客様が変わってきた
- 社長や経営体制が変わった
- 社内で、会社の考え方が共有されていない
- 価格や数で、比べられることが増えた
どれも、見た目の問題ではなく、4つの要素のどこかが止まっているサインです。
戦わないブランディングの目で見ると、リブランディングは、他社と同じ土俵で戦い直すことではありません。自社の「持つ力」を磨き直し、戦わずに選ばれる場所を、もう一度決めることだと、私は考えます。
▶ 関連記事:売上で悩んでいる企業こそ必要な“戦わないブランディング”とは
自社で、今日できること

次の表を、紙に書き出してみてください。完璧でなくて構いません。
哲学
自社の現状(一言で):
止まっているか(○・△・×):
戦略
自社の現状(一言で):
止まっているか(○・△・×):
組織
自社の現状(一言で):
止まっているか(○・△・×):
コミュニケーション
自社の現状(一言で):
止まっているか(○・△・×):
△や×が付いた要素が、リブランディングで最初に手を付ける部分です。
福岡の中小企業のブランディングについては、福岡のブランディング会社のページで、考え方と進め方をまとめています。
よくある質問
Q. リブランディングは、ロゴや社名を変えることですか?
いいえ。ロゴや社名は、お客様が思い出すための引き金で、変えることは手段のひとつです。先に、4つの要素のどこが止まっているかを見ます。
Q. 中小企業でも、リブランディングは必要ですか?
規模は関係ありません。事業やお客様が変わったとき、社長や体制が変わったときなど、自社の考え方を見直したいときに、考える価値があります。
Q. 4つの要素は、どれから直せばよいですか?
4つは双方向につながっているので、止まっている要素を見つけてから、順番を決めます。哲学が止まったままだと、戦略・組織・コミュニケーションは破綻する、と私は考えます。
この記事は、ブランディングの専門家・安田旬佑の考え方をもとにしています。
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株式会社オムニモスーク 代表 安田旬佑