社是とは?ほぼ日の「夢に手足を。」に学ぶ、理念を仕事に変える方法
この記事の結論
ほぼ日は、1998年6月6日にウェブサイトを始め、公式サイトによれば、その日から読みものを毎日更新しています。ほぼ日手帳が生まれたのは、その3年後の2001年。毎日の言葉が先にあり、その上に商品がのっている。この順番に、ほぼ日という会社の読み方があります。社是は「夢に手足を。」。自社の理念に手足はついているか、確かめてみましょう。
社是とは、会社の経営の方針を、短い言葉にしたものです。ほぼ日の社是は「夢に手足を。」。この記事では、公式サイトの言葉をもとに、社是を毎日の仕事に形にする方法を読みます。
1998年6月6日。ウェブサイト「ほぼ日」が始まりました。公式サイトによれば、その日から、オリジナルの読みものを毎日更新しています。2026年6月で、28年になりました。
その3年後の2001年、ほぼ日手帳が生まれました。いまは、世界の100を超える国と地域で使われています。
毎日更新する読みものと、1冊の手帳。この2つの順番を、公式サイトの言葉をもとに、ほめる気持ちと学ぶ気持ちで読みます。
1. 会社の概要を並べる

ほぼ日の公式サイトから、主なものを並べます。
創業
公式サイトの記載:1979年12月24日
資本金
公式サイトの記載:3億5,100万円
1998年6月6日
公式サイトの記載:ウェブサイト「ほぼ日」を創設。以来、オリジナルコンテンツを毎日更新
2001年
公式サイトの記載:ほぼ日手帳が誕生。いまは世界の100を超える国と地域で使われている
2025年
公式サイトの記載:ほぼ日手帳のアプリが登場
事業
公式サイトの記載:ウェブサイトのコンテンツ制作と運営、ほぼ日手帳などの商品の企画・開発・販売、アプリ、店舗やイベントの企画・運営
読みものの会社が、手帳を売り、アプリをつくり、店を開き、イベントを開いています。資本金3億5,100万円のため、この記事では「中小」ではなく、「中堅」の会社として読みます。
2. 社是は「夢に手足を。」

ほぼ日の社是は、「夢に手足を。」です。公式サイトの説明は、夢には翼しかついていない、と始まります。足をつけて、歩き出させよう。手をつけて、ものをつくらせよう。全文は、公式サイトで読んでください。短いので、すぐ読めます。
行動指針は、「やさしく、つよく、おもしろく。」です。
3. 毎日更新が、先にあった
ここからは、私の読みです。
手帳は、どこの文房具店にも並んでいる商品です。値段で比べれば、もっと安い手帳はいくらでもあります。
ほぼ日手帳が生まれたとき、ほぼ日には、すでに3年分の毎日の読みものがありました。毎日読みに来る人がいて、その人たちとの間に、言葉のやりとりが積み上がっていた。手帳は、その関係の上に生まれた商品だと読めます。毎日の読みものが先にあり、その上に手帳がのっています。
私はいつも、ロゴや見た目はブランドではない、と言っています。ブランドは、お客様の頭の中にある評判や印象です。ほぼ日の場合、その評判は、28年の毎日更新の中でつくられてきました。手帳の表紙は、その評判を思い出すための引き金です。
▶ 関連記事:ブランドとは?ロゴではなく、お客様の心の中にある印象のこと
4. 4つの要素で読む
ここからも、私の読みです。4つの要素は、一方通行ではなく、互いにつながっています。
ほぼ日の社是は、このつながりを、ひと言で言っているように私には見えます。夢が哲学です。手足が、戦略と組織です。夢を語るだけでは、何も起きない。手足をつけて、歩かせ、ものをつくらせる。
コミュニケーションは、毎日の読みものです。会社の哲学を、毎日、言葉にして外に出している。その言葉を読んだ人が、手帳を選び、店に来て、イベントに足を運ぶ。そこで生まれた声が、また次の読みものになる。一方通行ではなく、行ったり来たりしています。
そして行動指針の「やさしく、つよく、おもしろく。」は、組織の中の約束です。どんな言葉で、どんな商品をつくるか。その判断の物差しが、ひと言で共有されています。
戦わないブランディングの目で見ると、毎日の言葉を28年積み上げることは、他社が簡単にはまねできない自社の「持つ力」を育てることだと、私は考えます。
▶ 関連記事:売上で悩んでいる企業こそ必要な“戦わないブランディング”とは
自社の理念に、手足をつける

ほぼ日の規模は、関係ありません。やることは同じです。
額に入って社長室に飾られている理念は、翼だけの夢です。手足をつけるとは、その理念を、毎日の仕事のどこで、だれが、どう形にするかを決めることです。
- 自社の理念の言葉を、1つ選ぶ
- それを形にした、今月の仕事を1つ書き出す。 書き出せなければ、そこが手足のない場所です
- その仕事を、お客様に、毎日少しずつ、言葉で伝える
ほぼ日の手帳は、28年の毎日更新の上にあります。毎日の言葉は、あとで商品を支える土台になります。
福岡の中小企業のブランディングについては、福岡のブランディング会社のページで、考え方と進め方をまとめています。
よくある質問
Q. ほぼ日は、中小企業ですか?
公式の会社概要では、資本金は3億5,100万円です。この記事では「中小」とは書かず、「中堅」として読んでいます。
Q. 「夢に手足を。」の全文は、どこで読めますか?
公式サイトの企業理念のページで読めます。この記事では、全文は写していません。
Q. 「毎日更新が先にあった」は、公式の言葉ですか?
いいえ。公式の記載は、1998年6月6日からの毎日更新と、2001年の手帳の誕生までです。順番の読みは、私の見立てです。
この記事は、ほぼ日の公式サイトをもとに、私の見方で読み解いたものです。
出典:株式会社ほぼ日 公式サイト /会社概要 https://www.hobonichi.co.jp/company/about.html /企業理念 https://www.hobonichi.co.jp/company/philosophy.html
計算:1998年6月6日から2026年6月まで=28年(筆者)。
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株式会社オムニモスーク 代表 安田旬佑