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企業にはブランディングデザインが必要である

ブランド体系を正しく活用するメリット

自社のブランド体系を正しく理解し運用することにより、事業活動に対して以下のメリットが挙げられます。

①ブランドのビジョン/目指す姿が明確になる

ブランド体系が正しく運営できることにより、ブランドのビジョン/目指す姿を明確に示すことができます。それは、ブランドの意図をブランド体系に結びつけることにより、ブランドの姿勢や考え方が顧客に伝わり、結果として自社の強みが際立ち、他社よりも優位な事業展開が出来ます。

②顧客の知覚品質をマネジメントできる

ブランドは顧客の頭の中に印象として存在します。そのため、企業が期待するようなブランドは構築されないという現状があります。そこで、ブランド体系を正しく整理しておくと、ブランドの意図というものを顧客に連想させる役割をもたせることが出来ます。それは、顧客の好みによってブランドが出来上がるというのではなく、企業にとって好ましい印象を醸成させやすくします。

③コミュニケーション戦略が効率的になる

多くの企業が課題を感じるコミュニケーション戦略。ブランド体系を正しく活用することで、顧客の中に一貫したイメージをもたせることができ、コミュニケーション戦略を効率的に行うことが出来ます。そのためにブランド体系を確立させるため、当然のことと言えば当然のことなのですが、ただでさえコミュニケーションは難しいと感じる企業が多いため、ブランド体系を一旦構築できれば、企業にとってのベネフィットを生みやすくなります。

④ブランド管理コストを低減させる

ブランドは構築し始めた途端に、壊れ始めます。ブランド体系においても、適切なマネジメントの仕組みが必要であり、そうでなければ、想定外のコストが膨れ上がってしまいます。そのため、大枠となるブランド体系が適切にマネジメントされることで、それらのリスクを抑えることができます。

ブランディングを行うためには、ステークホルダーの中に蓄積するブランドイメージを適切にハンドリンクし、企業が目指すブランドアイデンティティを実感してもらわなければなりません。ブランド体系は、その役割から、企業は様々なことを定義づけることが必須になります。その結果、企業は戦略的かつ意図的にブランドアイデンティティをステークホルダーと共有できるのです。ブランド体系が整理できない場合は、ハイブリッドというスタイルも考えられますが、ブランド体系に当てはめる活動そのものもブランディングの第一歩になると言えます。

いかがだったでしょうか?ブランディングを進めるにあたり、ブランディングの設計とその体系が戦略の幹になることをご理解いただけましたでしょうか。ブランディングにすぐに取り組みたいという企業は非常に多いのですが、すぐに何かクリエイティブを始めるというのではなく、まずは現状の資源や状況の整理、そこから大枠(今回であれば、設計と体系の整理)を決めていくことから始めてみましょう。非常に頭を使う作業です。しかし、幹がブレると枝葉は混乱してしまいます。今回は以上になりますが、ぜひじっくりと腰を据えて取り組んでみてください。